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安河内哲也氏の英語4技能に関する主張と評判

2020年から大学入試の英語が革命的に変化するということで、安河内哲也氏が宣伝役を買っているような印象があります。その一方で、4技能重視の方針と抱き合わせで民間業者の英語試験が大学入試に導入されることになり、それに対する批判が噴出しているのが現状ではないかと思います。当然のことながら、安河内哲也氏は批判の矢面に立たされる立場でもあるわけですが、世の中の評価、評判はどのようなものなのかが気になるところです。

安河内哲也氏は大学進学予備校「東進」の講師であり、「東進」を運営する株式会社ナガセが主催者となっている「夏の教育セミナー」第5回「新学習指導要領と大学入試改革」に登壇していました。

安河内哲也氏の経歴

安河内哲也氏は、ウィキペディアによれば大学は上智大学外国語学部英語学科のご卒業で、30年にわたって予備校で教鞭をとってきたそうです。今でこそ4技能を声高にさけんでおられるのですが、講演のときの本人の弁によればご自身の授業スタイルを劇的に変えたのは、30年の講師歴の最後の5年からだそうです。

 

参考ウェブサイト

  1. 第5回 夏の教育セミナー 「新学習指導要領と大学入試改革」
  2. やればできる!安河内哲也オフィシャルブログ

 

安河内哲也氏の本

安河内哲也氏は多作で数え切れないくらいの学習参考書等を出版しています。自分は2018年3月発売の『英語4技能の勉強法をはじめからていねいに』というコミックを読みました。自分は漫画形式でだらだら説明されるほうがうっとおしいので、普通の文字で読みたかったのですが、4技能、4技能と騒がれて不安を感じている高校生にはちょうど良い本だと思います。

1~7日目(Track01~36)『CDつき 安河内哲也の55歳からペラペラ話せる英語ドリル』より

 

安河内哲也氏が勧める勉強法

『英語4技能の勉強法をはじめからていねいに』に書かれていましたが、単語を覚えるときには、読んで意味がわかれば十分なものと、しっかりと覚えて自分がしゃべるときに使えなくてはいけない基本的な単語という2つのカテゴリーに分けておくとよいというアドバイスがありました。なるほど、です。あとは、単語は例文の中で覚えましょう、とか極めてオーソドックスな教えだと思います。

安河内哲也氏の授業動画

It’s never too late to be who you might have been. (Georg Eliot) の意味と文法的な解釈

 

think o O as C
look on O as C
regard O as C
view O as C
see O as C
OをCと見なす。
SVOCのタイプの構文と同様に考えるのが便利という解説。

 

 

安河内哲也氏の英語教育に関する考え方

  1. 上智大学外国語学部英語学科 卒業生の声VOL.1 1990年卒 東進ビジネススクール・東進ハイスクール講師 安河内哲也さん
  2. 英語教育2.0 日本の教育をこう変えよ! 日本の英語教育を変えるキーマン 斉藤淳(1) orange→オランゲ…スペルは気にするな! 安河内 哲也 : 東進ビジネススクール講師 東洋経済ONLINE 2014/08/27 6:00
  3. 【前編】とにかくSpeak up! 三単現のSなんて気にするな! 上達のカギは度胸のみ!/安河内哲也さん (Rare Job English Lab 2014/06/18
  4. 「TEAP」を生み出した上智大学が先頭に立って日本の英語教育の改革を 安河内 哲也 東進ハイスクール・東進ビジネスクール講師 (YOMIURI SHIMBUN X 上智大学)

 

英語の4技能が試される2020年度の大学入試対策

現行のセンター試験は廃止され、2020年から新しい試験制度が導入されます。とくに大きく変わる科目が英語です。長文読解に偏重していた英語教育から、読む、書く、聴く、話すの4技能をバランス良く教育し、大学入試においてはその能力を測るという方向に改革が行われます。センター試験に変えてマークシート式でなく民間の試験制度を利用するというのが一番大きな変化でしょう。今(2017年11月3日)の時点では、どの試験が採用されるのかは決まっていません。新聞報道では、英検、TOEFL、などが挙げられていますが、まったく不透明な状態です。受験生にしてみれば、たまったものではありませんね。

しかし、どの民間試験が採用されようとも、確かな英語力、4技能を身につければいいだけの話です。読む、聴くはいいとして、書く、話すはどうやってスキルを身につければいいのでしょうか?だいたい、英語で書く、英語を話すということを教育できる先生は今の日本にはほとんどいないのではないかと思われます。公立高校でも英語の授業を英語で行っている先生がいるようですが、どれくらい効果があるのかは疑問です。

文科省の資料によれば、民間試験として「例」として挙げられているのが、

  1. 英検(日本英語検定協会)
  2. TOEFL iBT
  3. TOEIC L&R 及び TOEIC S&W
  4. IELTS(ブリティッシュ・カウンシル 日本英語検定協会)
  5. GTEC(ベネッセコーポレーション Berlitz International ELS Educational Services)
  6. TEAP /TEAPCBT (日本英語検定協会)
  7. Cambridge English(ケンブリッジ大学英語検定)

の7つです。TOEICはビジネス英語なので、大学入試にはそぐわないと思いますが、実際のところ何が選ばれるのか、わかりません。英検は中学や高校で受けさせるところが多いので、一番スムーズに導入できそうな気がします。TOEFLは海外の大学に留学するときに必須の試験ですので、これも大学入試として用いるのは非常にリーズナブルでしょう。