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readily を辞書で引くと、副詞で、1.すぐに 2.容易に 3.快く という意味だ書いてあります(参照:ALC)。もちろんそれで間違いではないのですが、このような暗記をしていると、数千単語を覚えるのは難しいでしょう。おそらく、どれだけ脳味噌の容量があっても足りなくなります。語彙を増やしたければ、英単語を覚えるときに覚えることを減らす工夫が必要なのです。その際に重要なのは、「の意味一つだけを覚えて、あとは派生したものだから文脈に応じて考えればよい」という態度です。readilyがreadyという形容詞に語尾のyがi に変わり、副詞にするためのlyがついたものであることは誰の目にも明らかでしょう。つまり、readilyはreadyの形容詞なのだから、readyの意味を知っていれば事足りるのです。readyは、「準備ができている」という状態を表す形容詞。それの副詞なわけですから、「準備ができた状態で」という意味になります。これがもともとの意味であって、英和辞典1,2,3、と項目を分けて書いてある訳語は、ここから派生したものにすぎません。readily 1.すぐに 2.容易に 3.快く と覚えてしまうと、普通の人は頭が混乱するでしょう。しかし、「準備ができた状態で」と覚えれば、というか、すでにreadyを知っていた人にとってそれは新たに覚えることですらないのです。自分が思う良い辞書は、メリアム=ウェブスター辞典です。その説明によれば、readilyは、「準備ができた状態で」という意味です。
readily adverb 副詞
: in a ready manner: such as 準備ができた状態で。例えば、
a : without hesitating : WILLINGLY 躊躇せずに 喜んで
b : without much difficulty : EASILY 困難さを伴わずに 容易に
感情的に準備ができているのであれば、「よろこんで」という意味になりますし、実現の困難さに関していうのであれば、「容易に」という意味になります。英単語はこのように、オリジナルの意味と派生した意味とを分けて考え、オリジナルな意味は暗記して、派生した意味については例文で確認しておくくらいでいいでしょう。
このような勉強方法を習慣付けておけば、「語彙力がない」と語彙力不足を嘆く必要もなくなります。英語の語彙力とは、このようにして鍛えていくことができるものなのです。決して暗記力の勝負というものではありません。