中央大学文学部2019年英語過去問題ピックアップ解説

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中央大学文学部2019年英語過去問題の第5問、長文問題の読みにくい箇所をピックアップして解説します。テロとは何かという議論ですが、高校生にはこの文章は結構読みにくいのではないでしょうか?

テロリズムに関する長文問題からの1文。

Having done this, though, they tend to find it harder to specify the behavior thus charged; there is no specifically “terrorist” action that is not already a crime under ordinary law.

the behaviorはここでは、テロ行為を指します。
chargeは、他動詞で、「~を非難する」
specify を明示する

意味:その行為をこのように非難されるべきものとすることはより難しくなる
セミコロンの後は、同じ内容の言い換えが続いています。もしこの箇所が理解しにくかったとしても、長文でありがちな「言い換え」になっていることを見抜けば、それがヒントとなって読解しやすくなるでしょう。

セミコロンのあとは、no … not と否定を表すことばが2つあることに注意して、意味をとります。

【意味】通常の法律に照らしてすでに犯罪であることがないような特にテロリスト行為と呼ぶべきものがあるわけではない。

つまり、テロ行為は、わざわざテロ行為と呼ぶ以前に、法を犯している「犯罪」なわけです。この長文では、銃で人を殺したときに、それは犯罪なわけですが、何をもってそれをわざわざテロと呼ぶのか?ということがポイントになっています。