英語プレゼンの始め方、挨拶、スライドのつなぎ方:使える英文フレーズをYouGlish.comで学ぶ

YouGlishは英語を学ぶ最高のサイトだと思います。英語でプレゼンテーションをしなければならなくなった人の助けになるように、英語のプレゼンで使えるフレーズを耳で聞いて発音練習ができるようにまとめてみます。カッコ内の数字は検索してヒットした件数。

ご紹介を頂きどうもありがとうございます

Thank you, 名前, for your kind introduction. (56)

Thank you, John, for the kind introduction. (2)

挨拶

Good morning everyone. (1399)

Good afternoon everyone. (1408)

マイクの音量を確かめる英語表現

Can everyone hear me? Yes?/O.k.?    All right. /O.k. (155)

Can everybody hear me? No? How is that? Good. (155)

感謝の気持ちを述べる英語表現

招請講演であれば、招いてくれたオーガナイザーなどにまずは礼を述べることが多いようです。

First of all, I’d like to thank … (120)

Thank you for inviting me to be here today (11)

Thank you (very/so much) for inviting me to talk about … (8)

ここでお話できることは光栄です/うれしい/感謝している

I’m honored to be here. (196)

I’m delighted to be here. (270)

I’m very pleased to be here … (123)

I’m grateful to be here. (26)

I’m excited to be here to talk about … (18)

I’m pleased to be here to talk about … (8)

スモールトーク

本題に入る前に軽く、講演場所(都市)や研究所に来るのが初めてか何回目かなどを話すことが多いと思います。

This is my first visit to 場所 (36)

This is my second visit (8)

This is my third visit (8)

glad to see old friends (2)

今日/これからお話しすることは

talkを用いた表現

What I’m going to talk about is … (68)

Today what I’m going to talk about is … (2)

tellを用いた表現

What I’ll be telling you about is … (2)

convinceを用いた表現

try to convince you (312)

I’m going to try to convince you (39)

I’m going to convince you … (11)

講演のアウトラインの説明

outline of this talk (30)

時間配分の予告

I’ll spend time on the … (24)

背景説明

give you some background information (8)

I’ll give you an overview (35)

本題に入る前に何か述べたいとき

Before we get into … (1832)

リーサーチクエスチョンの提示

The question we addressed is

実験の説明

仮説やアイデア、予想について話したあと、それをどういう実験により示したかを言うときの英語表現です。

We tested this by … (21)

方法の説明をする前置き

So, how do we do that? (165)

驚きの実験結果を伝える言い方

What was surprising to us was that …

次のスライドへ移るときに言い回し

In the slide slide I’ll show you … (34)

後でまたこの事に触れることの予告

I’ll get back to this … (79)

時間が残っていない

We are running out of time (144)

トークの締めの言葉

Thank you all for listening. (200)

質問を歓迎いたします

I’d happy to take questions. (142)

 

”目的”は英語でpurposeなのか?objective, aimなどとの違いは?

ほとんどの人にとって、「目的」を意味する英単語はpurposeと学校の英語で習ったのではないでしょうか。ところが大人になっていろいろな英語に接するうちに、目的を意味する単語としてpurpose以外の言葉が使われていることを目にするようになります。アカデミックな文章だと、研究の目的といえばpurposeよりもobjectiveが使われるように思います。研究計画を具体的に書く場面ではaimという単語もよく見ます。

purpose, objective, aim, goalの違い

そうなると、purpose, objective, aimなどは一体どうやって使い分けられているのかという疑問が湧きます。ネットの解説記事を探してみますと:

purpose: what you want to achieve when you do something

aim: something you hope to achieve by doing something

objective: the specific thing that you are trying to achieve – used especially about things that have been officially discussed

(引用元:https://english.stackexchange.com/questions/188858/difference-between-purpose-aim-target-goal-objective-and-ambitio

上の説明は自分にはしっくりきました。ただし、説明文の方の微妙な差異が感じられない人にとってはやはりわからないままかもしれません。別の説明を見てみます。

Goal is something which we strive to achieve.
Purpose is something that influences goal. Purpose is the reason for achieving the goal.
Objective is the specific action which one try to achieve as a short term plan.

(引用元:https://www.quora.com/Whats-the-difference-between-goal-purpose-and-objective

”目的”の類義語でgoalまで出てきましたが、この説明も分かりやすいです。この理解で例文をつくってみるならば、

自分の人生のgoalは金持ちになることで、自分の人生のpurposeは人の役に立つこと。自分がブログをやっているobjectiveは副収入を得ること。

とでもなりましょうか。上の内容は本心とは無関係で、当てはまりそうなことを考えただけです。

別の品詞の意味からの理解

objectiveは形容詞もありますし、aimは動詞もあります。これらの意味が、”目的”の意味合いの違いを考えるヒントになるのではないかと思いました。

 

Example- The program will aim at deepening understanding.

Objective is of a person or their judgement not influenced by personal feelings or opinions

(引用元:https://www.quora.com/What-is-the-difference-between-goal-aim-objective-and-vision)

上の例文を読めば、aim: something you hope to achieve by doing something という先の説明とぴったり合います。objectiveは形容詞だと「客観的な」という意味ですが、そう考えれば、objective: the specific thing that you are trying to achieve – used especially about things that have been officially discussed という先の説明が納得できます。objective(目的)には主観や、感情などが入っていないんですね。aimには、何かをやることによって目的を達成する場合に使われるようです。

aimが適しているかどうか悩んだときは、aim of 名詞 を、名詞 aim at ~ のように書き換えられるかどうかが一つの手がかりになると思います。

 

purpose と objective の互換性

しかしYouGlish.comで”the purpose of the“と検索して使用例を見ていると、objectiveが使える場面でpurposeも使われていることがわかります。

YougLish.comで例文を学ぶ

Youglish.comを聴く限り、purposeとobjectiveはどちらを使っても意味に差がないケースがあるようです。

  1. the aims of the …” 54件
  2. the aim of the …” 195件
  3. the goal of the …” 977件
  4. the objectives of our …” 10件
  5. the objective of the …” 130件
  6. the objectives of the …” 110件
  7. the purpose of the …” 1682件
  8. the purposes of the …” 202件

It’s me. は文法的に正しい?

ガンのため壮絶な闘病生活の末に亡くなった逸見政孝アナウンサーが、自己紹介のときにジョークでIt’s me.というのだというエピソードを聴いたことがあります。それくらいit’s me.という表現は一般的に使われているわけですが、文法的に it is me.はあり得るのでしょうか?

実は文法的に正しいのは、It is I.です。なぜ、It is me でなく、It is I.が正しいのか?それは、そういう文法のルールが存在するからです。

Is やseemで主語とつながる単語は補語と呼ばれますが、主語(Subject)のことを説明する補語(

Complement)なので、subjective complementと呼ばれます。

【ルール】subjective complementの「格」は、主語の「格」すなわち「主格」にする。

It is me.だと、meは主格ではなく目的格ですから、ルール違反だよというわけです。しかしながら慣用表現として、特に口語では普通に使われます。むしろIt is I.というほうが堅苦しくて不自然な場合すらあります。結局、言葉は状況に合わせて正しく選択すべきものなので、文法的に正しいものが常に正しいとは限らないのです。

参考 Edward D. Johnson. The Handbook of Good English:Revised and Updated. Facts and Fire, Inc. (1991). ISBN 0-8160-2711-0  Rule 1-6. 21-26ページ およびGlossary 358ページ.

同様の表現は電話を受けたときに「メアリーさんはいますか」(Can I speak to Mary?)と相手が聞いてきたときに、「私です。」(This is she.)という場合あります。この場合の受け答えのしかたとしては、

This is she speaking.

あるいは

This is she.

あるいは一言、

Speaking.

などと言います。

data(データ)はラテン語datumの複数形

データ(data)という言葉はすっかり日本語になっていますが、Our data suggests that ~ と書くと間違い。なぜなら、dataはそれ自体で複数形だから。正しくはOur data suggest that ~ です。ほとんど見かけませんが実は単数形はdatumなのです。Google scholar (グーグルスカラー)で検索して確かめてみましょう。

“Our data suggest that” 548,000件

“Our data suggests that ” 64,400件

正しく使っている文献が90%という結果になりました。

 

ちなみにアジェンダ(agenda)という言葉も日本語として、とくにビジネスシーンでは定着していますが、これももともとラテン語でagendumの複数形です。みんなの使い方をグーグル検索で調べてみると、

“today’s agenda is” 100,000件

“today’s agenda are” 13,000件

“today’s agendas are”  235件

“today’s agendum is” 3件

となりました。dataとは事情が異なり、agendaは今や単数形として認識されているようです。

言葉は時代とともかわっていくので、たとえ誤用であってもみんなが長年間違い続ければいづれ正しいこととして受け入れられてしまうというのが、言言語の面白いところではないでしょうか。

5ドル(five dollars)は単数形か複数形か?

英語は日本語と違って、主語が単数か複数かで動詞の形が変わります。それでは、Five dollars are ~ と言えば正しいのでしょうか?非常にややこしいことに、形の上では複数形であるFive dollarsですが、5ドルというひとまとまりの金額を現わす場合には、単数形という扱いになります。

Five dollars is not enough. 5ドルじゃ足りないよ。

主語の単語が単数形か複数形かという形式的なことよりも、その単語が実際に表す中身が単数なのか複数なのかで、判断されるわけです。familiyという単語の場合も同じ考え方ができます。家族のメンバー一人ひとりを考えているのならば、複数形の扱いですし、家族というひとまとまりを考える場合には単数形になります。

My family is from Scotland. 私の家族はスコットランド出身です。

My family are tall. 私の家族は背が高い。

 

Stay at homeとStay homeとの違いは何?

COVID-19が蔓延するのを防止するために、家にとどまるよう国を挙げて呼びかけがなされています。英語で言う場合には、Stay at homeでしょうか?それともStay homeでしょうか?両者にはどんな違いがあるのでしょう?

stay homeは、おうちにいなさい。homeは副詞です。家という言葉には家庭生活までニュアンスを感じます。

stay at homeは、場所を明示する前置詞+名詞なので、学校とか職場とか外とかではなく家に、いなさいというニュアンス。

 

 

 

有望だが、まだ研究の途上である promising but still under investigation

科学論文で使える英語表現。有望だがまだ実用に至っていないという意味を伝える英語表現です。

血管新生療法はこれらの患者にとって一つのオプションになるが、まだ研究段階である。Angiogenic therapies are emerging as an option for these patients but are currently still under investigation. (Assessing Therapeutic Angiogenesis in a Murine Model of Hindlimb Ischemia  JoVE 2019年)

別の論文から例文を紹介。

これは新しい、これからやってくる技術であるが、まだ臨床研究の段階にある。This is a new and upcoming technique which is still under clinical investigation.

Prosthetic meniscus implants are a promising new tool for meniscus deficiency but are currently still under investigation.

With its simple implantation, and joint sparing use, this implant has good potential to postpone more aggressive treatment options to a later age. Currently, the device is under clinical investigation for safety and efficacy in a multicenter European study.

(引用元:Meniscus Substitution: Scaffolds, Allografts and Prosthetic Implants. Developing Insights in Cartilage Repair pp 253-265. Springer

「アガる」を英語でいうと?become nervous; get stage fright

「アガる」は英語で
become nervous あるいあ
get stage fright
と言います。fright は恐怖という意味。ステージに立って感じる恐怖なので、あがるというわけ。そのまんまですね。become nervousは、文字通り、緊張するという意味。日本語のあがるは、get stage frightのほうがニュアンスが近いと思います。

He left without so much as saying goodbye. 彼はさよならも言わずに出ていった。

He left without so much as saying goodbye.
彼はサヨナラを言いもせずに出ていった。

He left without saying so much as a goodbye.
彼はサヨナラの一言も言わずに出ていった。

上の2例では、so much as の位置が異なりますが、何を強調したいかによります。so much as の直後の言葉が強調されます。上ではそのニュアンスが出るように訳出を工夫しました。実際には、英文が先に与えられた場合どう訳しても良いと思います。

YOUGLISHで実例を聴く

without * so much as“ 37例

いずれの場合も、without so much as 名詞(あるいは動名詞) の形をとっています。