投稿者「Japanese」のアーカイブ

有望だが、まだ研究の途上である promising but still under investigation

科学論文で使える英語表現。有望だがまだ実用に至っていないという意味を伝える英語表現です。

血管新生療法はこれらの患者にとって一つのオプションになるが、まだ研究段階である。Angiogenic therapies are emerging as an option for these patients but are currently still under investigation. (Assessing Therapeutic Angiogenesis in a Murine Model of Hindlimb Ischemia  JoVE 2019年)

別の論文から例文を紹介。

これは新しい、これからやってくる技術であるが、まだ臨床研究の段階にある。This is a new and upcoming technique which is still under clinical investigation.

Prosthetic meniscus implants are a promising new tool for meniscus deficiency but are currently still under investigation.

With its simple implantation, and joint sparing use, this implant has good potential to postpone more aggressive treatment options to a later age. Currently, the device is under clinical investigation for safety and efficacy in a multicenter European study.

(引用元:Meniscus Substitution: Scaffolds, Allografts and Prosthetic Implants. Developing Insights in Cartilage Repair pp 253-265. Springer

「アガる」を英語でいうと?become nervous; get stage fright

「アガる」は英語で
become nervous あるいあ
get stage fright
と言います。fright は恐怖という意味。ステージに立って感じる恐怖なので、あがるというわけ。そのまんまですね。become nervousは、文字通り、緊張するという意味。日本語のあがるは、get stage frightのほうがニュアンスが近いと思います。

He left without so much as saying goodbye. 彼はさよならも言わずに出ていった。

He left without so much as saying goodbye.
彼はサヨナラを言いもせずに出ていった。

He left without saying so much as a goodbye.
彼はサヨナラの一言も言わずに出ていった。

上の2例では、so much as の位置が異なりますが、何を強調したいかによります。so much as の直後の言葉が強調されます。上ではそのニュアンスが出るように訳出を工夫しました。実際には、英文が先に与えられた場合どう訳しても良いと思います。

YOUGLISHで実例を聴く

without * so much as“ 37例

いずれの場合も、without so much as 名詞(あるいは動名詞) の形をとっています。

 

英語らしいフレーズ6選

英語には英語らしい言い回しというものがあります。それらが自然に口をついて出てくるようになれば、ネイティブみたいに英語を話すレベルに一歩近づいたといえるかもしれません。

  1. at the count of three   3つ数えたら
  2. get a sense of ~   ~がなんとなくわかる
  3. go extra mile  期待されているところよりももう一歩先へ行く努力をすること
  4. The point is that ~  ポイントは何かというと~
  5. To give you an idea of ~  ~がどんものか分かっていただくために、
  6. true north 自分の生き方のブレない軸、態度;生きる目的(真北)
  7. What do I mean by that?  どういうことかというと、

What makes the Leaf the first of its kind? 上智大外国語学部2017英語入試問題 東進の解答 vs. パスナビ

予備校の解答には間違いがあることもあるということで、上智大学外国語学部2017年の問題、大問8の中の問題を紹介します。

(68) According to Paragraph 2, what makes The Leaf the first of its kind?
(a) It is an all-electric car.
(b) It is made in the United States.
(c) It is available for anyone to buy.
(d) Its battery never needs charging.

この問題に答えるために第2パラグラフの該当箇所をみてみますと、第1文に

The Nissan Leaf is the world’s first all-electric car to be produced for the mass market in the United States.

とあります。日産リーフが電気自動車だということは多くの人は広告などからご存じでしょう。そうすると簡単に答えは(a)だということがわかります。ところが、東進の解答を見てみると(c)になっているんですね。パスナビを見てみると(a)が答えです。予備校によって解答が割れるということはまあ必ずしも珍しいことではありません。しかし、生徒にしてみるとどっちを信用すればいいの?ということになって困ります。

of its kind のkindの内容に該当する部分を和訳すると、「アメリカ国内で大衆向けに生産された世界初の全電気自動車」となるわけですが、選択肢(d)は事実ではないので却下するとして、他の選択肢を和訳すれば、
(a)全電気自動車、
(b)アメリカ国内で生産された、
(c)大衆向け
となり、これらの選択肢に書かれている「情報」は確かにどれも、この本文の和訳した部分に、部分的に含まれています。となると、its kindはいったいどんな種類の車の話なの?ということになります。
初めての全電気自動車なのか?
初めてアメリカで生産された車なのか?
初めて大衆が買えるようになった車なのか?
と考えれば、この文章が全電気自動車について書かれた内容であることは明らかなので、「全電気自動車」として最初ということになり、答えは(a)とわかります。(c)の大衆向けの最初の車と聞くと、T型フォードが思い浮かびます。

How are you? と聞かれたときの答え方が I’m fine. And you? ではないことについて

アメリカに行って最初に躓いたことは、

How are you?

と聞かれたときに、とっさにスマートな返事ができなかったこと。1年以上住んでもなかなか慣れませんでした。最初のころは、How are you? と声をかけられて、考え込んで、疲れたなどというつもりで、

Well, I’m tired.

などと返したりしていましたが、これは大間違い。

基本的に、ただのあいさつなのでネガティブな言葉を返すことはありえません。アメリカ人のあいさつで一番多かったのは、

Good. How are you?

とか、

Pretty good. How are you?

など、まずはGoodと答えて、間髪入れずに相手に逆にHow are you?と聞き返すものでした。調子が良くないときでも、せいぜい

I’m OK.

くらいの返しが自然だと思います。個人の口癖によるところも大きくて、いつも

I’m great.

と答える人もいました。これも別に「俺ってグレートだぜぃ」と言っているわけではなく、ただのあいさつです。

全然グッドじゃない状態のときには、本心を話すこともあるのかもしれませんが、それはよっぽど親しい人に限られます。職場の同僚であれば、自分がどれだけ具合が悪かろうが不幸のまっただなかであろうが、

Good! How are you?

と返すのが自然だと思います。

自分はもう日本に戻ってきて長いため、もう記憶が薄れていますが、下の動画が役に立ちます。

アメリカ人は「How are you?」にどう答えるか実験してみた #19

誤嚥性肺炎 (ごえんせいはいえん Aspiration pneumonia)

「ねらわれた学園」などの作品で知られるSF作家の眉村卓さんが誤嚥性肺炎で亡くなられたというニュースがありました。

「ねらわれた学園」などのSF小説で知られる作家の眉村卓さんが誤えん性肺炎のため、3日朝、亡くなりました。85歳でした。(2019年11月3日 14時45分 NHK)

誤嚥(ごえん)というのは食べ物をうっかり気道にいれてしまうことで、誤嚥性肺炎というのは、食べ物が肺の方にはいった結果、一緒にはいった細菌などが原因となって生じる肺炎のことだそうです。英語で誤嚥性肺炎は、Aspiration pneumoniaと言うようです。

Aspiration pneumonia is caused by swallowing difficulties due to a stroke or Alzheimer’s or Parkinson’s.

Aspiration pneumonia  is caused by swallowing problems due to Parkinson’s or having a stroke or Alzheimer’s

Aspiration pneumonia is caused by swallowing problems due to Parkinson’s, or Alzheimer’s, or stroke.

上記の説明によれば、単なる誤嚥というよりも、脳卒中、アルツハイマー病、パーキンソン病などが原因で誤嚥が起きるとのこと。

ベネッセのG-TECが日本の高校の英語教育をダメにしていて見るに堪えない

聞いた話だが、とある県立のトップ高ではG-TECを受けさせるため、G-TEC対策のワークブック(もちろんG-TECをやっているベネッセが出版)をやらせるらしい。70ページのワークブックで、見開きの勉強時間が30分の目安だそう。すると一冊やるのに35時間かかる。それを2週間後に提出しないといけないそうだ。35÷14=2.5だから、1日2時間半そのワークブックをやらないといけない。高校の宿題としては異常に多い量だ。それで東大や京大の英語の入学試験が解けるだけの力がつくというのならまだいいが、そのワークブックの中身ときたら、やるのがバカバカしくなる内容だという。県立高校としてトップの進学校なら優秀な英語の教師がいるのではないかと思うのだが、なぜそんな時間の無駄遣いにしかならない勉強をさせるのであろうか?校長や教育委員会からベネッセを使えという圧力があるのか?なぜベネッセがそこまで日本の高校に食い込んでいるのか、謎である。自分の目に明かなことは、高校の先生のいうことを真面目に聞いて毎日2時間半ベネッセの教材をやるように生徒は、英語の実力があまりつかないだろうなあということ。高校の先生の言うことを聴く真面目な生徒ほど、英語力が伸び悩むという不条理さ。

問題集には2種類ある。一つは、1問1問解くごとに実力がついていく、良い問題集。もう一種類は、解くのに時間がかかるがその問題集を一冊やったところでちっとも学力が伸びないような問題集。自分が後者の例だと感じたのは、旺文社の標準問題精講とかいう名前の長文問題集だった。いろいろなトピックの問題がただ寄せ集められているだけで、その問題を生徒にとかせる意図といものが全く感じられなかった。前者の代表は、自分がやった中でいえば、伊藤和夫の英文読解教室である。非常にシステマティックに書かれていて、長文を1題1題読むごとに、かならず読解のスキルが身についていく。やればやるだけ読解力が上がるというわけ。高校生は時間が限られているから、漫然と問題を解いて勉強した気になっていてはいけない。勉強は題材選びで、勝負が決まっていると思う。G-TECの問題をやるのは人生の浪費だと思う。

G-TECが日本の大学の入試になってしまうのなら、しかたなしに一回受ければよい。G-TECのための勉強なんてせずに。もっとまっとうな英語の勉強をしておけば、G-TEC対策は不要である。