Once agreed, …という言い方があります。
【例】Once agreed, I will send you a document. (引用元:usingenglish.com)
【訳】この件に関して)合意に達したら、私はあなたに書類を送付いたします。
【解説】Once it is agreed または、Once that is agreedが短く省略されてOnce agreedとなったと考えるのがわかりやすいでしょう。
省略されない使い方も見ておきます。
We will give you a quote and once that is agreed, we will arrange a suitable date and time to deliver and assemble your furniture. (Shop & Delivery – How It Works? FLATPACK)
上の例では、未来を表す条件節なので節の中は「現在形」で書きます(そういう規則)。
Initially this group was called as BRIC and SA became part of it in 2010. The basis to accept SA in the group was that, it was also a developing economy and wanted to be part of BRIC nations. Once this was agreed by the BRIC forum they officially invited SA to be part of BRIC and the name then changed to BRICS. (引用元:quora.com)
ちなみに、BRICとはBrazil, Russia, India, Chinaの4か国で、SAは、South Africaです。
Once agreed upon, … という言い方も見かけます。
同様の英語表現もついでにみておきましょう。
Once implemented, … ひとたび実施されれば、…
【例】Once implemented, the proposed support by the Committee for live music, infrastructure, funding programs and music education will be a game-changer for contemporary music artists and businesses, living and working in NSW. (引用元:themusicnetwork.com)
何かものの数を数えた結果を表すとき、the number of ~ (~の数) という言い方をしますが、そこに来る名詞は「複数形」になります。例を見ておきましょう。
The U.S. has experienced an increase in hate crime for the third year in a row according to new statistics released by the FBI. In 2017, the number of incidents increased about 17% compared to 2016 with black and Jewish Americans particularly impacted. The total number of incidents recorded was 7,175, up from 6,121 in 2016. (引用元:forbes.com)
The number of U.S. homes valued at $1 million or more increased by 400,702 this year, the largest annual rise since the housing price recovery began in 2012, according to a new study by real estate research firm Trulia. (引用元:usatoday.com)
Number of International Students to Japan Increases for Fifth Consecutive Year (引用元:nippon.com)
【訳】日本へやってくる国際留学生数が5年連続増加
【解説】これは記事の見出しであるため、The number の冠詞theが省略されています。また、調査結果であるにも関わらず、「現在形」increasesが用いられています。the numberは単数形の名詞であるため、動詞の形も単数形で、3人称単数現在形でincreasesとなっています。
さて、The Number Of The Beastという歌もあるようですが、ここでは複数形のsがついていません。ということは単数ということであり、するとthe numberは獣が何匹いるという匹数ではなく、「その獣」にあてがわれた「数字」ということになります。名詞が単数形か複数形かで、意味が全然違ってくるわけです。
Iron Maiden – The Number Of The Beast Lyrics (HD)
この歌詞はもともとヨハネの黙示録の一節に由来するものです。
ヨハネの黙示録
ヨハネの黙示録 第13章
13:17 And that no man might buy or sell, save he that had the mark, or the name of the beast, or the number of his name.
13:18 Here is wisdom. Let him that has understanding count the number of the beast: for it is the number of a man; and his number is Six hundred three score and six. (引用元:ucg.org)
状態を表す動詞なのに進行形を取りうるのはどういう場合かに関しては、文法書に説明があります。それは、そういう状態が強まっているという意味においてです。Advanced Grammer in Useの2ページには、心理状態を表す動詞が進行形を取る例として、I am regretting … を挙げています。後悔の念が強まっているという意味になります。
I’m loving it.も同様に理解するならば、
「わたし、マックのことがどんどん好きになってる💛」
というノリなのではないでしょうか。
ただし、英語教育者の中には「I’m loving it. 」という言い方は間違いであって、こんな大企業が平気でこんなフレーズを使うのはけしからんという人もいます。
Present Simple verb tense | Present simple English verb
Among 文の冒頭の単語が前置詞「~の間で」なので、主語ではなく修飾語句から始まっているということ。Amongは前置詞なので次に名詞が出てくることを期待します。
Among the many consequences 前置詞、冠詞(これは次に名詞が来るサイン)、形容詞(形容詞は名詞に係るので、名詞が次に来ることを期待)、ようやく名詞が出てきた。次が分の主語になる名詞が出てくるか?
Among the many consequences of 前置詞が出てきたので、まだこの修飾語句が続くんだね。前置詞の次なので名詞を期待して読み進める。
Among the many consequences of those political developments 前置詞ofの「目的語」となるdevelopmentsが出てきたので、これでAmongから始まった修飾語句が一段落したのだろう。いよいよ文の主語となる名詞が出てくるだろう。
Among the many consequences of those political developments was あれ、いきなり動詞?ということは主語が動詞のあとに倒置された形か。
Among the many consequences of those political developments was for あれ、主語になる名詞が来ないの?余計な一語を探す問題なので、このforが不要ではと思いながら、先に読み進める。
Among the many consequences of those political developments was for one that 名詞のあとにthatが来ているのでこれは関係代名詞のthatだろう。
Among the many consequences of those political developments was for one that in the end turned out 関係代名詞thatが作る節の中に動詞句turned outを発見。turn out は、「~であることがわかる」という意味なので次にto be がくることは予測できる。
Among the many consequences of those political developments was for one that in the end turned out to be too complicated 「あまりに複雑だということはわかった」
Among the many consequences of those political developments was for one that in the end turned out to be too complicated for the government to handle. 「for 人 to 動詞」は、(人)が~するという形。To不定詞の意味上の主語をforで表すというのは定番の表現。
Advanced Grammar in Use (Martin Hewings)sのユニット3は、動詞の過去形と現在完了に関する章ですが、the frist timeの後の節の中では完了形が使われることが一般的であると説明されています。なぜ?という説明はありません。この本は高評価のGrammar in Use (Intermediate)の上級編として位置づけられているわけですが、「こういうときはこういう形を使う」という説明に終始しており、考え方までは教えてくれまんので、この上級編だけで勉強しても文法が体に入らないのではないかと思います。日本の学校の英語教育だと完了形の意味は完了・継続・経験と教わりますが、この日本式理解のほうがしっくりくるのではないかと思います。もっともこの3つが全然違う意味に感じられるとまずいので、これらを統一的に理解させるための説明としては『総合英語FOREST』の解説が秀逸だと思います。結局、FORESTはお勧め、というか文法を基本から学びたい人はFOREST一択というのが今の自分の考えです。FORESTで難関大学まで対応できますか?という質問をネットで見かけることもありますが、それは愚問でしょう。基本が身につかない本でどれだけ勉強しても、無意味ですから。FORESTに書いていない知識を問う問題が難関大学で出題されるか?というと、確かに出題されています。ですから、FORESTで文法事項を完全に理解したあとで、腕試しとして難関大学の出題レベルに合った問題集をやる必要はあります。
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。ネットを見ていると、It/This is/was the first time (that) +完了形の形で、ITは何?とか接続詞THATはWHENなどに置き換え可能かとか、ITとTHISの違いはとかいろいろな質問が出ていて、それに対する回答もあったので、忘備録としてメモっておきたいと思います。
“When I met him for the first time, he was … ” という言い方はできます。これは、
The first time for which I met him, he was … とも言い換えられるでしょう。また、
The first time (that) I met him, he was … とも言えると思います。つまりこのthatは、”for which”であり、節の中での役割は「副詞」になっています。ということは、このthatは接続詞や関係代名詞ではなくて、関係副詞と考えられそうです。しかし、ネットの掲示板では「関係代名詞thatの関係副詞的用法」というややこしい説明もありましたので、ちょっと判断は保留しておきます。
本題はここなのですが、the first timeのような語句と共に用いられた場合には節の中は完了形を用いるのが一般的だそうです。言葉というのは時代とともに変化しますし、くだけた表現かどうかでも変わりますし、使う人の年代でも変わりますので、過去形は絶対にダメなのか?という疑問もあまり意味がないでしょう。ちゃんとした英文だと思ってもらいたければ、ちゃんとした規則に則った語法で書きましょうということだと思います。それは、日本語の場合を考えたら明らかでしょう。日本語として日常表現としてはOKだけど、あらたまったシーンで使ったら教養が疑われるよねというのと同じです。
that節のかわりにto不定詞も使えるか?
これは使えないみたいですね。知りませんでした。英語は怖いです。理屈では正解が導き出せませんから。
This is the first time の後ろに [to 不定詞] を続けることはできません。
形式主語itの文の YAHOO!JAPAN知恵袋 :節を導く that は接続詞です。その中で、節の中の名詞の働きを兼ねているものを関係代名詞と呼んでいるだけです。;that節に語句の欠落のない場合は「接続詞」であり、that節に名詞の欠落がない場合でも副詞が欠落してれば「関係副詞」で、that節に名詞の欠落がある場合は「関係代名詞」である。つまりthat節には「接続詞/関係副詞/関係代名詞」の3つの可能性がある。