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He left without so much as saying goodbye. 彼はさよならも言わずに出ていった。

He left without so much as saying goodbye.
彼はサヨナラを言いもせずに出ていった。

He left without saying so much as a goodbye.
彼はサヨナラの一言も言わずに出ていった。

上の2例では、so much as の位置が異なりますが、何を強調したいかによります。so much as の直後の言葉が強調されます。上ではそのニュアンスが出るように訳出を工夫しました。実際には、英文が先に与えられた場合どう訳しても良いと思います。

YOUGLISHで実例を聴く

without * so much as“ 37例

いずれの場合も、without so much as 名詞(あるいは動名詞) の形をとっています。

 

Hardly had the war begun when terrorists hijacked a plane. ~するやいなや~した

例文 Hardly had the war begun when terrorists hijacked a plane.

和訳 戦争が勃発するやいなや、テロリストが飛行機をハイジャックした。

構文 Hardly A, when B. Aが起こるやいなや、Bが起きた。(Aが起こった直後にBが起きた。)

Hardly had he seen me when he ran away. 彼は私を見るとすぐ逃げた。彼は私をほとんど見るかみないうちに、逃げ出した。彼は私を見るやいなや、逃げ出した。

Aが先に起きていることは、上の例から明らかですが、Hardlyには否定的な意味が入るので、Aが起きるか起きないうちに、というニュアンスが付加されます。

Hardly had he arrived at home, when it started raining (/it started to rain). 彼が家に帰り着くか帰り着かないうちに、雨が降り出した。

例文 Hardly had George left home when Mary began to complain publicly about her son’s neglect. (ニューヨークタイムズ

和訳 ジョージが家を出るやいなや、メアリーは自分がジョージに無視されていたことに関して苦言を公にしはじめた。

 

「私の家で」と英語でいうときat my houseかin my houseかat my homeか

inとatの使い分け

掲示板に投稿された質問と回答In my house or at my house (italki.com)を見ると、”at my house” でも “in my house” でもat home.でも at my homeでも文法的、語法的には問題ないようです。ただし意味が若干ちがうようで、inはあくまで「内部」を指すので、in my houseといった場合には、部屋の中にいるという意味であって、庭先に出ている場合に使うのはおかしいようです。I am at my home. というとmyが強調されて聞こえます。通常なら、I am at home.で十分。

houseとhomeの使い分け

houseは「家という建物」を指します。homeはもっと抽象的な意味での「家」、「うち」。

 

参考サイト

  1. 英語でin my homeという言い方は 2013/10/1119:39:54 YAHOO!JAPAN知恵袋
  2. In my house or at my house (italki.com)

イーメールのイーは大文字(E-mail)か小文字(e-mail)か?どちらが正しいの??

インターネットのIは大文字で始めて、Internetと書くのは誰でも知っていますが、イーメールはどうでしょう?E-mailそれともe-mail?

いえいえ、今ではemailです。ハイフンも不要。歴史的にはe-mailが正しかったのですが、新しい単語として一般的になった結果、ハイフンが落ちたのです。英単語でよくあること。

言語に関して保守的な立場を取る人にとってはe-mailがいまだに正しいようですが。

【完全理解】「~しなければならない」mustとhave toとshouldとの違い、使い分け、それ言っちゃダメ!な注意点

中学英語では、「~しなければならない」の英語表現として、must, have to , should を習ったと思います。そして、ありがちな書き換え問題をやらされて、どれも同じなの?違いはないの?という疑問が多少生じてもウヤムヤなままやり過ごして今に至るのではないでしょうか?しかし、これらは、絶対的な違いが生じることもありますので、せっかくの機会ですから完全な理解を目指しましょう。

重要なポイント! mustもhave toも義務(obligation)を表しますが、その「義務感」が一体どこから来ているのか、何から生じているのかという違いが、must と have to にはあります。話者の個人的な意思、考えに基づく義務感の場合には、must 、客観的な状況によってそうせざるを得ないというときの義務を表すのがhave toということになります。「mustは主観的な義務、have to は客観的な義務」 とまとめられると思います。

また、should は「義務」ではなく「意見、アドバイス」を表します。日本語でどう訳すかにとらわれずに、意味や内容を覚えましょう。

これらの大原則を抑えておけば、以下の細かい説明は理解しやすいはずです。

 

You must ~ って言っちゃだめ!な場合

must = have to = should どれも同じだろうと覚えていて、職場で部下にYou must do it.などというとあなたは強い反発を部下から受けることになり、最悪人間関係が壊れるかもしれません。面と向かって相手にmustを使うと、「有無を言わさぬ強制感」が出ます。つまり、まともな大人なら普通は使いません。日本に来た外国人が上司から、「You must ~ . 」と命令されたと、激怒していたのを見たことがあります。穏やかな表現で、それでも職場で上下関係の立場の違いがあれば十分強制感のある言い方としては、「You might want to ~.」というものがあります。自分はアメリカで仕事をしていたとき、上司はこの表現を普段使っていました。

You must ~ は、強制感半端ないので、使うことは避けましょう。使うとしたら、自分の小さい子供をしつけるときくらい。

I must ~ はふつうに使えます。

「もう行かなきゃ」 I must go now.

「もう行かないと」I must be going now.

 

You mustと言っていい場合

must は話者の強い意志を表すので、上司が部下に使うと権威を笠に着ているようでよろしくありません。しかし友達同士で使えば、「絶対~しなきゃだめだよぉ。」という親しみを込めた強い勧めの場合に使えます。

You must watch the movie! あの映画は絶対見なきゃダメだよ。

 

mustは書き言葉、have to は口語的

書面で「~しなければならない」と書くときにはmust を使います。書き言葉でhave toは使われません。ですから、規則を著した書面を読むとmust をよく見かけます。規則などのフォーマルな場面や書面はmustが使われます。逆に、一般論としてですが、会話の中でmustを使うのは固すぎるので、普通はhave toになるのです。

【例文】All passengers must have a valid ticket. 全ての乗客は正規の乗車券を持っていなけれなならない。(引用元:POFfLs0Uaio

 

must の過去形はないのでhad toを使う

英語ってなんだか一貫性がないなあと思うのは、mustにはなぜか過去形がないこと。他の助動詞、たとえばcanならcouldと過去形があるのに不思議ですよね。must の過去形は had to を使うことになります。

 

must、have to の否定形は意味が全く異なる!

「~しなければいけない」否定形は何でしょうか?「~しなくてよい」、それとも、「~してはいけない」?この2通りがあり得ますが、must not は、「~してはいけない」、 don’t have to は「~しなくてよい」という具合に、意味が全然違ってきますので要注意です。ついでにいうと、~しちゃいけないは、must not (mustn’t) ですが、mustは書き言葉なので、同じことを口語でいう場合には、can’t (~しちゃいけない)が普通使われます。学校英語だとcan’t は「~できない」という意味でしか習わなかったと思いますが、「~しちゃいけない」という意味においても使われるので要注意。

 

have to は客観的な必要性から「~しなくてはならない」

You must ~ には話者の強い意志が込められていたりしますが、have to はもっと客観的な状況から生じた必要性を述べるときに使われます。例えば車を運転していて駅に向かっている最中、次の交差点の角を右に曲がらないといけないとすると、これは話者の意思ではなく客観的な必要性ということになりますので、You have to turn right at the next instersection. と言えます。

 

should は義務(obligation)ではなくて勧め(recommendation)

should も日本語だと「~しななければならない」と訳すと中学英語では習ったと思います。すると、should, must ,have toがどれも同じ「~しなければならない」ということになり、使いわけがわかんない!ということなってしまうのですが、shouldは「~したほうがよい」と覚えるべきです。つまり話者による強制感はあまりなくて、「~してもしなくてもいい」というスタンスでの発言ということになります。学校英語で覚えた知識に基づいて、「義務」(Obligation)を表現したいときに、You should ~と言ってしまうと、誤解される恐れがあります。なぜなら、You should ~ というと、私はあなたがこうした方が良いと思いますが、やるやらないを選択する権利はあなたにはありますよと言外に述べていることになるからです。「should = アドバイスや意見」と考えてください。mustは話者の強い意見を表現するときに使えるというのもここで思い出しておきましょう。

「美味しいからこの魚食べてみなよ。」  You must/have to try the fish. It’s delicious. (must または have toを使うと、話者の強い主張、感情が込められた言い方になる)

「美味しいからこの魚食べてみてください。」You should  try the fish. It’s delicious. (強い感情がこもらないニュートラルな言い方)

 

「~しないほうがよい」はshould not の一択

さて、アドバイスや意見を言いたいときにshould だけでなく、must や have to が使われることもあり得るということを説明しましたが、否定形となると、それぞれが異なる意味になるため、「~しないほうがよい」という表現はshould not によってのみ達成されます。

should not ~しないほうがいい

don’t have to ~する必要はない

must not ~してはいけない

 

まとめ

学校英語でやる、くだらない書き換え問題はもう忘れましょう。違う言葉には違う意味、違う使い方、異なるニュアンス、文脈などから最適な選択があって当たりまえなのですから。参考動画の9:15~からmust, have to, should の用法と意味の違いがまとめられているので、以下に書き出しておきます。実に簡潔にまとめられていて理解の役に立ちます。

Must

【用法】Obligations you feel strongly about: 話者が感じる義務感
【例文】I must remember to send him a birthday card.
【訳】彼に誕生日カードを送るのを忘れないようにしないといけない。

【用法】Obligations in formal, written English: 正式な、書き言葉
【例文】All emplyees must wash hands.
【訳】従業員はみな手を洗うこと。

【用法】Strong advice: 強い口調のアドバイス
【例文】You must read it—it’s an amazing story!
【訳】それ読むべきだよ。凄い話だから。

【用法】Syaing something is forbidden: 禁止事項を述べるとき
【例文】Children must not be left unattended.
【訳】子供たちから保護者は離れないこと。

 

Have to

【用法】Obligations which depend on circumstances: 状況に依存した義務
【例文】I have to wear glasses because I can’t see so clearly.
【訳】眼があまりはっきり見えないので眼鏡をかけなければならない。

【用法】Most obligations in spoken English: 口語における義務の表現
【例文】Do you have to work tomoorrow?
【訳】あすも仕事しなきゃいけないの?

【用法】Saying something is not necessary: 不必要なことを伝える
【例文】You don’t have to do this if you don’t want to.
【訳】もしやりたくなければこれはやらなくてもよい。

【用法】Strong advice: 強いアドバイス
【例文】You have to try this ice cream!
【訳】このアイスクリーム食べてみなよ!

 

Should

【用法】Giving advice: アドバイスを与えるとき
【例文】You should try once more — I’m sure you can get it.
【訳】もう一度ためしてごらんー絶対にできるから。

【用法】Giving negative advice: 否定的なアドバイスを与えるとき
【例文】You shouldn’t work so hard. Take a break sometimes!
【訳】そんなに一生懸命働かなくていいよ。ときどき休んでね。

【用法】Giving your opinion: 意見を述べるとき
【例文】If they make us work overtime, they should pay us for it.
【訳】彼らが私たちを時間外労働させたいのなら、その分の給与を支払うべきだ。

(引用元:POFfLs0Uaio 日本語訳は当サイト)

 

参考

  1. Modal Verbs – How to Use Must, Have to and Should – English Grammar Lesson 

All students、All the students、All of the studentsの違い

「生徒全員」と英語で言うときに、All students、All the students、All of the studentsと三通りの言い方があり得ますが、これらに違いはあるのでしょうか?掲示板usingenglish.comでの回答を信じるならば、

  • In “all students” all is an adjective. Rhetorically it is the most neutral phrase of all. ALLとSTUDENTSのどちらかを特に強調するわけではない言い方。
  • The phrase “all the students” is either neutral in stress, or slightly emphasizes “students”.  これもどちらかを強調するわけではないが、強いていうならSTUDENTSの方に重きがある。
  • The phrase “all of the students” lays definite stress on the “all”. これは明らかにALLを強調した言い方。

ということになりそうです。

all+名詞

これは特定されていない名詞の集合を指すときに使います。

【例文】For all language teachers, however, instruction-giving is an area that deserves attention and practice, as it has a major impact on how well students are able to carry out activities and, as a result, how well they learn. (引用元:americanenglish.state.gov

【解説】「すべての語学教師にとって」と、漠然と語学教師全体を指しています。

【例文】Keep in mind, however, that instructions should be simple and clear for all learners. (引用元:americanenglish.state.gov

【例文】For activities that have several steps, give instructions after each step rather than giving all instructions at once.(引用元:americanenglish.state.gov

【例文】The post-delivery stage allows the teacher to make sure that all students understood the instructions.(引用元:americanenglish.state.gov

【例文】If you find that all or most students are off track, stop the activity and give instructions to the whole class again.(引用元:americanenglish.state.gov

 

all the +名詞

【例文】The English Language Instruction Program This is generally used in areas where the students have a variety of different language backgrounds. As there is no common language other than English, this approach tries to get all students into mainstream classes as quickly as possible. The language of instruction in this program is 100% English, as no one teacher will know all the various native languages represented by the students in attendance.(引用元:fluentu.com

【解説】2つめのallの用法では、all the~ となっていますが、これは「授業に出席している生徒らの様々な母国語」と限定された状況における複数の言語全てを指しているからです。

【例文】The Two-way Bilingual Program Programs that fall under this designation, also known as dual language or paired bilingual programs, are another choice. This kind of program is ideal for a situation where there is a 50/50 balance between native English speakers and ELL students. The students are taught in both languages and the ELL students serve as role models and work with their peers. The teachers must be bilingual and if the program works well, so should all the students. (引用元:fluentu.com

【解説】語学学習法の形態の説明文です。ELLはEnglish Language Learnersの略。この学習形態は例えば、半数が日本語を学びたいアメリカ人、残る半数が英語を学びたい日本人といった状況です。最後の文の訳は、「教師はバイリンガルである必要がある。そしてもしこの語学学習プログラムが功を奏せば全ての学生もバイリンガルにならなければいけない。」この文でall the studentsと定冠詞theがつく理由は、「このプログラムに参加した生徒たち全員」という極めて限定され、特定された生徒たちのことを指しているからです。

 

all of the + 名詞

【例文】All of the roads were evaluated by the same pair of Stantec employees who drove them June 12-22. (引用元:westlocknews.com)

【例文】“King Salman and Crown Prince Mohammad bin Salman vigorously deny any knowledge of the planning or execution of the murder of Mr. Khashoggi. Our intelligence agencies continue to assess all information, but it could very well be that the Crown Prince had knowledge of this tragic event – maybe he did and maybe he didn’t!” Trump wrote. “That being said, we may never know all of the facts surrounding the murder of Mr. Jamal Khashoggi. In any case, our relationship is with the Kingdom of Saudi Arabia. They have been a great ally in our very important fight against Iran. The United States intends to remain a steadfast partner of Saudi Arabia to ensure the interests of our country, Israel and all other partners in the region.” (引用元:yahoo.com

【解説】That being said,は、「そんなわけだから」あるいは「しかしながら」。文脈によって順接にも逆説にも使えるようです。ここでは、その前の部分で、「サウジ王子は関与したかもしれないししていないのかもしれない。」と述べたのを受けて、「だから、事実関係の全てを知ることなんて決してできやしない。」と言っています。

all the 抽象名詞、all 抽象名詞

【例文】Please check that all the information you provided is correct. (引用元:wordreference.com)

【例文】The accompanying financial statements of The St. Lawrence Seaway Management Corporation and all information in this Annual Report are the responsibility of management and have been approved by the Board of Directors. (引用元:greatlakes-seaway.ca

【解説】all information と all the informationはどう使い分けられるのかについては、all を除いて考えてみて、the をつけるべきかつけないべきかで考えれば事足りるでしょう。the がつけば、示されたあらゆるもの全てという意味になります。

Learn English – ALL or WHOLE?

  • The baby cried all the time.
  • I studied all day.
  • All my friends came.
  • All cities were destroyed.
  • All the money was stolen.
  • All the water was spilt.
  • all of them
  • All students need to come to class early tomorrow.

half a year と a half year の違い? どちらも同じ意味でどちらもOK

ケンブリッジ大学出版会の教科書を読んでいて、

, and it should be possible to cover the whole text in half a year.

「教科書全体を半年間の講義で終えることは可能である。」という文が出てきました。そこで疑問に思ったのは、half a year と a half year の両方の言い方を聞いたことがあるけど、どっちがどっちだっけ?というものです。結論を言うと、どちらも同じで同じ意味です。ネットで見てみると、half a year は英国式で、a half year は米国式だという説明もありました。

 

参考

  1. https://eow.alc.co.jp/search?q=half+a+year
  2. https://eow.alc.co.jp/search?q=a+half+year
  3. 英語 a half year と half a year https://okwave.jp/qa/q3993036.html

 

Once agreed, … (ひとたび合意すれば … ) の文法的な理解

Once agreed, …という言い方があります。
【例】Once agreed, I will send you a document. (引用元:usingenglish.com

【訳】この件に関して)合意に達したら、私はあなたに書類を送付いたします。

【解説】Once it is agreed または、Once that is agreedが短く省略されてOnce agreedとなったと考えるのがわかりやすいでしょう。

省略されない使い方も見ておきます。

We will give you a quote and once that is agreed, we will arrange a suitable date and time to deliver and assemble your furniture. (Shop & Delivery – How It Works? FLATPACK)

上の例では、未来を表す条件節なので節の中は「現在形」で書きます(そういう規則)。

Initially this group was called as BRIC and SA became part of it in 2010. The basis to accept SA in the group was that, it was also a developing economy and wanted to be part of BRIC nations. Once this was agreed by the BRIC forum they officially invited SA to be part of BRIC and the name then changed to BRICS. (引用元:quora.com)

【訳】当初このグループはBRICと呼ばれており、SAは2010年に仲間入りした。SAを受け入れた根拠はというと、SAも経済敵に発展途上の国でありBRICに加入したがっていたのである。SAの加入がBRICフォーラムで承認されると、彼らは正式にSAをBRICのメンバーとして招待した。そして、名前をBRICSへと変更した。

ちなみに、BRICとはBrazil, Russia, India, Chinaの4か国で、SAは、South Africaです。

 

Once agreed upon, … という言い方も見かけます。

 

同様の英語表現もついでにみておきましょう。

Once implemented, … ひとたび実施されれば、…

【例】Once implemented, the proposed support by the Committee for live music, infrastructure, funding programs and music education will be a game-changer for contemporary music artists and businesses, living and working in NSW. (引用元:themusicnetwork.com)

 

参考

  1. 時制「時と条件を表す副詞節」なぜ未来のことでも動詞の現在形を使うの?【英文法の苦手を克服!】 2018.05.23 英語勉強法のヒント Beyond JE
  2. 【講義ノート18】「時や条件を表す副詞節の中では未来の内容でも現在形」 薮下研究室
  3. 条件文 Education First (EF)

 

the number of +名詞 の名詞は複数形が来る

何かものの数を数えた結果を表すとき、the number of ~ (~の数) という言い方をしますが、そこに来る名詞は「複数形」になります。例を見ておきましょう。

The U.S. has experienced an increase in hate crime for the third year in a row according to new statistics released by the FBI. In 2017, the number of incidents increased about 17% compared to 2016 with black and Jewish Americans particularly impacted. The total number of incidents recorded was 7,175, up from 6,121 in 2016. (引用元:forbes.com)

【訳】米国ではヘイトクライムが3年続けて増加していることがFBIが公開した新しい統計で明らかになった。2017年には、事件の数は2016年に比べて17%増加しており、特に黒人とユダヤ人が事件に巻き込まれている。記録された総事件数は7175件で、2016年の6121件から増加している。

The number of U.S. homes valued at $1 million or more increased by 400,702 this year, the largest annual rise since the housing price recovery began in 2012, according to a new study by real estate research firm Trulia. (引用元:usatoday.com

【訳】資産価値が100万ドル以上と査定されたアメリカ合衆国内の住宅の数は今年400702件増加した。これは2012年に始まった住宅価格の回復において最大の年間増加数である。不動産分析企業トゥルリア(Trulia)が新たな研究として報告した。

Number of International Students to Japan Increases for Fifth Consecutive Year (引用元:nippon.com)

【訳】日本へやってくる国際留学生数が5年連続増加

【解説】これは記事の見出しであるため、The number の冠詞theが省略されています。また、調査結果であるにも関わらず、「現在形」increasesが用いられています。the numberは単数形の名詞であるため、動詞の形も単数形で、3人称単数現在形でincreasesとなっています。

 

さて、The Number Of The Beastという歌もあるようですが、ここでは複数形のsがついていません。ということは単数ということであり、するとthe numberは獣が何匹いるという匹数ではなく、「その獣」にあてがわれた「数字」ということになります。名詞が単数形か複数形かで、意味が全然違ってくるわけです。

Iron Maiden – The Number Of The Beast Lyrics (HD)

この歌詞はもともとヨハネの黙示録の一節に由来するものです。

ヨハネの黙示録

ヨハネの黙示録 第13章

13:17 And that no man might buy or sell, save he that had the mark, or the name of the beast, or the number of his name.

13:18 Here is wisdom. Let him that has understanding count the number of the beast: for it is the number of a man; and his number is Six hundred three score and six. (引用元:ucg.org

13:17 この刻印のない者はみな、物を買うことも売ることもできないようにした。この刻印は、その獣の名、または、その名の数字のことである。

13:18 ここに、知恵が必要である。思慮のある者は、獣の数字を解くがよい。その数字とは、人間をさすものである。そして、その数字は六百六十六である。(引用元:bible.salterrae.net

 

ちなみに、the number of は、「~の数」という単数名詞なので動詞も単数形となりますが、a number of ~(たくさんの~)という言い方もあります。この場合は動詞は複数形で受けることになります。

参考

  1. Number of the Beast Wikipedia